クルマやバイクの運転中に交通違反をすれば、青切符や赤切符が切られるのは、免許を持っている人なら殆どの人が知っている話です。
しかし、この切符は色が違うだけでなく、法的には完全に別物となっています。
青切符は主に軽微な交通違反者に対して渡されますが、基本的に裁判を必要とせず、反則金を支払えば警察内だけで済む行政処分です。
それに対し、重い違反者に渡される赤切符は、罰金もしくは懲役が必要になる刑事罰です。
そのため青切符なら犯罪者として記録されませんが、赤切符なら前科がつき、その場合、記録は数年間消えません。
本来、法律を破ればその内容に関わらず全員犯罪者となり、前科もつきます。
ですが、ちょっとした交通違反者が現れる度に裁判を開いていたのでは、司法機関や行政機関たる警察にも多大な負担が掛かるのは明白です。
そこで、この事態を回避するため、軽微な違反者には罰金や懲役などの刑事罰を必要としない、行政反則金という仕組みが設けられているのです。